《婚活コラム(83)》「特別じゃない離婚・再婚」

「特別じゃない離婚・再婚」

 

 

婚活に励む人の中には再婚、再再婚など、一回以上の離婚経験がある方も多くいます。昔に比べて結婚生活のカタチも夫婦によって様々。共働きの家庭が一般的になっていることをはじめ、妻が仕事をして家計を支え、男性が主夫として家のことをする家庭、望んで子供を持たない家庭…それだけ個々の価値観も変化し、選択肢も広がっているということです。

そんな中で「離婚」「再婚」という選択肢も昔よりも広がり、特別視されるものではなくなってきていると感じます。

厚生労働省の人口動態統計のデータによると2019年の離婚件数は20万件超。

また2015年の人口動態統計特殊報告によると「夫婦ともに再婚、またはどちらか一方が再婚」というカップルの割合が全体の26.8%を占めています。

 

離婚歴をコンプレックスに感じる時代ではない

婚活相談をされる方の中にも「再婚なんですが大丈夫ですか?」と心配そうにいらっしゃる方がたくさんいますが、全く問題ありません。離婚を経験してもやはりパートナーのいる人生を…と婚活に励んでいる方は実際たくさんいます。結婚相談所での婚活で、離婚歴が婚活の妨げになることはほとんどないと言っていいかもしれません。むしろ結婚生活の良い面と悪い面、現実としてどちらも知っているからこその魅力がプラスに働くことの方が多いほどです。

 

絶対に無視してはいけないもの

離婚歴をコンプレックスに感じることはありませんが、一方で絶対に無視してはいけないものがあります。それは子どもがいる場合の、その子供の存在です。

前のパートナーと離婚していても、子供に対しての親としての責任は変わりません。むしろその責任は重くなっていると考えるべきです。子供がいる側が「子供にとってもしっかり愛情と理解を持ち一緒に家庭をつくっていけるパートナー」を見極め、選ぶのはもちろん、子供がいる相手と交際、結婚を考える立場になった側も、自分自身がきちんと相手の子供に愛情を持ち、親になる努力ができるか、また男性、女性としてだけではなく、子の親としての相手を理解し支えていく覚悟があるかを真剣に考えなければいけません。

子供の気持ち、存在を無視して当人同士で盛り上がって結婚…これだけは許されません。結婚するのなら2人の未来ではなく、2人とその子供の未来まできちんと背負う覚悟をお互いが確実に持つこと。これは初婚同士の婚活とは大きく違う部分です。

 

婚活に過去の反省を活かすこと

最後に、再婚を望んでの婚活の場合、結婚と離婚の経験値はプラスにはたらくことも多くありますが、全く役に立たない場合もあります。それは過去の結婚生活がなぜ上手くいかなかったのか、離婚原因の分析と反省が全くできていない時です。暴力など明らかに理不尽な原因でない限り、自分の非にもきちんと向き合わなければ何度結婚しても同じことを繰り返します。

過去の失敗はきちんとを認めて反省し、同じ失敗をしないようにきちんと経験を活かすこと。これは再婚を目指す婚活では不可欠なポイントです。

 

 

 

自分が当事者になるとどうしても離婚や再婚という言葉にコンプレックスを感じてしまいがちですが、そこで婚活に踏み切れないというのはとても勿体ないことです。一歩踏み出せば自分が思うよりも特別視されるようなことではなかったと分かるはずです。過去の失敗を反省しその経験値を自分の強みにして、婚活が出来れば、幸せな再スタートの入り口はすぐそこにあるかもしれません。

 

 

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