《婚活コラム(55)》「気ままなお一人様卒業!シニア婚活者が求める結婚の幸せとは?」

オトナ婚、シニア婚、アラ還結婚…最近では芸能人、有名人もシニアと呼ばれる世代になって結婚をする人が増えたことでメディアでも中高年の婚活、結婚の話題を取り上げる機会が増えました。「結婚しなくてもいい」「一人が気ままでいい」長年そう考えていた人たちが一人で生きる自由や気楽さを捨てて結婚を選んだ理由はどこにあるのでしょうか?

孤独死が怖い・健康へのリスク対応

一人の時間を楽しんできた人生も、50代、60代になると、高齢の両親を見送ることになったり、周りの友人との会話も病気など健康に関する話の割合が高くなったり…自分自身の老後と真剣に向き合うようになります。すると孤独死への恐怖や自分の健康面についての不安、寂しさを感じるようになり、人生の終盤を共に過ごせるパートナーが欲しくなるようです。万が一、自宅で倒れて誰にも見つけてもらえなかったら…、病気で入院してお見舞いに来てくれる人が一人もいなかったら…そういった不安を抱えながら過ごす人生と、お互いの健康を心から気遣うことができる相手がいる人生とでは心強さ、安心感が大きく違います。

人といることの温かみ

長年独身生活を送ってきた人は一人の自由を知っている半面、一人の寂しさもよく知っています。自由すぎる、何にも縛られない人生というのは時に寂しいものでもあるのです。朝起きた時の「おはよう」、家に帰ってきて「ただいま」「おかえり」を言い合える相手がいることや、人と一緒にごはんを食べること、そういった日常の中の意識しないと気付かないような幸せは長年一人で生活していたからこそ強く感じる部分もあります。一方で誰かと一緒に生活するということは、それまでの独身生活にはなかったものが足される部分もあります。これをストレスと捉えてしまうか、それともその年齢から新しいものが自分の中に入ってくることを楽しめたり、人生が豊かになると捉えられるかでシニア婚の幸せ度合いは左右されます。しかし実際シニア婚する人というのは後者の方が圧倒的に多いので、結婚によって人生が豊かになったという人がほとんどです。

寄り添い向き合って生きるシニア婚

 

シニア婚の目的は「家庭を作る」というよりは「相手と寄り添って生きる」ことにあります。若い世代の多くは、子どもを作って子育てをして…というものが結婚の先にありますが、シニア婚はそうでない場合がほとんどです。相手と向き合う時間の充実や幸せがより大切になる分、それだけ自分と波長が合う、気の合う相手を選ぶのがシニア婚のポイントになります。独身生活の自由を楽しみ、人生の終盤は波長の合う素敵なパートナーを見つけて穏やかな温かみを感じながら時間を過ごす…そう考えるとシニア婚というのはある意味とても幸せで贅沢な生き方の選択なのかもしれません。